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日本ウエルネス学会は

日本ウエルネス学会はウエルネスに関心をもつものが集まりウエルネスに関する様々な問題を 学際的に研究し、研究成果の普及、実践を目的とする学会です。

コロナ禍、ウエルネスライフについて考える―第18回大会を終えてー

日本ウエルネス学会 理事長 宮田浩二

 

平素は日本ウエルネス学会の運営にご理解とご助力を賜りましてまことにありがとうございます。

本学会は、もはや第18回大会を開催する運びとなりました。しかしながら、新型コロナウイルスが、今年の1月には第6波に突入し、収束どころか感染が急拡大しています。残念でしたが、昨年に引き続き、オンラインにより開催する運びとなりました。しかしながらコロナ禍になって大きく世界が変わった昨今、ウエルネスが時代の上位の価値観になってきていいると感じます。学会もすっかりオンライン開催が定番になってしまいました。大会運営等の役割も大きく変ってしまった感じです。非日常の空気に触れることも大事だと思っています。このような苦渋の決断をせざるを得ない状況にあることをご理解していただければと思います。

さて、皆様も地球上の、津々浦々、色々なところから四角い画面を通して、参加されていることと思います。また、初参加の方々もいらっしゃると思います。

私事ですが、4月から沖縄県北部名護市にある名桜大学環太平洋地域文化研究所の研究員として、一年間滞在(移住)することになりました。在外研修中であり、ヤンバルの地から参加しております。

私の上司からは、以下のメッセージを頂き嬉しく思いました。

「現地では研究に没頭するのもいいとは思いますが、それよりも、せっかくの機会ですので沖縄の自然や文化に浸かるのがよいと思います。研究は後で補充ができますが、現地でしかできない体験は研修期間に限られますので。それと、長年の疲れを温暖な土地で癒すのもよいと思います。私としては、(ちょっとだけ)うらやましいというやっかみも感じますが。」

コロナ禍において、まさに今の私にとっては、うってつけのメッセージでした。いまだにコロナ禍であり、なかなか研究所にも行けず、実地研究、フィールドワークのチャンスであると思ったからです。

夏の夜明け前、5時ごろ、頭の上に冬の星座オリオン座を観ることができます。オリオン座は“冬の星座” として知られていますが、沖縄では、夏といえば南の星オリオンであることを知りました。昇ってきたオリオン座は、やがて白み始めた空へと紛れ、星たちの輝きは明日の夜へと消えていきます。その後、毎朝、21世紀の森公園を散策しています。潮風を感じながら流れる空気感は、島嶼県の沖縄の亜熱帯気候を感じさせてくれます。また、沖縄は、コーヒー生産の北限に当たり、名護にあるコーヒー園へフィールドワークに行っています。地元・本土の方々に広めていきたいと思っています。地域と園の連携・協働を通して、ウエルネスライフに繋がっていく活動になればと思っています。沖縄のコーヒーは2月~7月に白い花を付け、11月~4月に実がなります。収穫は、赤く完熟したコーヒーチェリーを選別して一つ一つ手摘みしています。そのような日常を通して、健康観が変容し、こころの健康につながるウエルネスライフを送っています。

さて、本大会はたびたび検討を重ねた結果、学会の常任理事が実行委員会を組織し、「『コロナ禍』におけるウエルネスライフ」をテーマにして、コロナ禍にあってもwithコロナ、アフターコロナを見据え、ウエルネスライフを獲得する可能性や意義について、3名の先生方に登壇していただき、シンポジウムを始めとしたプログラムで議論できることが大切であると考え、このテーマを策定し議論や近況報告を交わすことにしました。また、学会大会初めての試みとして、国際プログラムとして海外からヤナ・ノヴァコヴァ・スタラ博士(チェコ・ウエルネス協会設立者) をゲストとして議論にお招きするプログラムが実現しました。私ども実行委員会が自信を持ってご提供させて頂くプログラムの充実にご助力下さったみなさんに心よりの感謝しております。約30名のみなさんにご参加して頂き、ウエルネスな時を過ごせ、コロナ禍においてもウエルネスライフの重要性を共有でき、有意義な学会大会となりました。

学会大会を通して、コロナ禍において、より良い健康観の形成にとってウエルネスの考え方が重要になると考えられます。また、人々に、より幸福で充実した人生を送る健康の方法を提示できるのがウエルネスの理論とその方法であると思っています。大切なことは、自分にとっての健康の価値を考えていくことであろうと思います。ウエルネスの理論とその方法を社会でより一層活かすために、今後、ウエルネス研究においても、コミュニケーションスキルに関するプログラムの開発が重要だと考えています。

ウエルネスライフは、一人ひとりの価値観によっても変わりうると思います。また、国や地域によっても違うものです。心身ともに良好な状態を保って生活する事は困難な時代になってきていると言えます。そこで健康な生活を送っていくためにはどのようにしたら良いのかこころの健康について考えていくことは、ウエルネスライフを送る上でも大切です。物質的豊かさから精神的豊かさへ向かっていく現代社会においては、人との“つながり”がより大切であり、抗わず(あらがわず)に生きることは、精神的健康・ウエルネスライフです。第6波の拡大の中、ヤンバルでの生活から感じる今日この頃です。

本学会は、2018年には、学会としての活動実績が認められ、日本学術会議より協力学術研究団体としての指定を受けました。この指定を契機として、本学会の活動がさらに展開されることが期待されます。協力学術研究団体への指定は,学会での発表や論文公刊を業績として評価する際の基準として多くの機関において採用されてきています。

今後とも皆様の幅広い研究を心から期待するとともに、ご指導とご支援の程をお願い申し上げる次第です。

日本ウエルネス学会事務局

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