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日本ウエルネス学会は

日本ウエルネス学会はウエルネスに関心をもつものが集まりウエルネスに関する様々な問題を 学際的に研究し、研究成果の普及、実践を目的とする学会です。

新生日本ウエルネス学会のこれから

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日本ウエルネス学会 理事長 宮田浩二

 2015年9月に行なわれた日本ウエルネス学会第12回大会総会にて新たな執行部案が承認され、本年度から新執行部体制となりました。会長職は置かないことになり、私が新しい理事長を拝命いたしました。まずは、前会長の杉本英夫先生、ならびに前理事長の野崎康明先生のこれまでのご尽力に対し深く感謝申し上げます。これで日本ウエルネス学会が第二世代へと移行し、最初の年度がスタートしたといえます。
 さて、本学会会員以外の方もお読みになられることと思いますので、以下に本学会の紹介を行います。
 日本ウエルネス学会は、ウエルネスに関心をもつ者が集まり、ウエルネスに関する様々な問題について研究し、会員相互の情報交換・研究協力を促進するとともに学際的な研究も行い、研究成果を普及し、実践することを目的とする学会です。2004年(平成16年)に設立され、13年目を迎えた平成28年度の会員総数は140名を超えています。
 この間、学会大会での研究発表は、口頭発表、ポスター発表とも年々増え続けており、ウエルネス研究は、サイエンスの中で確たるアイデンティティを築きつつあります。
 ところで、ウエルネスは今から約半世紀前の1961 年、アメリカの公衆衛生学のHalvert L. Dunn 博士 (1896〜1975)によって提唱され、誕生しました。1961 年に発刊された彼の著書「HIGH LEVEL WELLNESS」で、これまで健康は「病気(Ill-Ness)」が対峙する「ヘルス」という概念で考えられてきたことに対して、「ウエルネス(wellness)」という新しい総合的な健康の概念を提唱しました。
 彼は、単に病気や障害の有無で健康を考えるのではなく、人の生きがいや尊厳といった総合的な見地から健康を考えることの重要性を指摘し、人生を支える望ましい状態を目指すために「個人が持つ潜在能力を最大限に生かす機能を統合したものである」とウエルネスを定義しています。
 我が国におけるウエルネス活動の先駆的推進者でもある野崎先生は、この定義をよりわかりやすくするために、「ウエルネスとは、自分の人生には自分で責任を持つことを知り、より幸福でより充実した人生を送るために、自分の現在の生活習慣(ライフスタイル)を点検し、自分で変えなければならないことに気づき、これを変革していく過程である」と定義しています。
 ウエルネスの目標は、より幸福で充実した人生を送るために自分のライフスタイル(生活習慣)を見直し改善していくことにあります。
さらにこの「ライフスタイル」と「価値と気づきの視点」を次の5点にまとめています。
 ・情緒の領域 :ストレスコントロール
 ・精神の領域 :人生観や生きがい
 ・身体の領域 :健全な身体育成、あり方 (運動、栄養、保養、病気の問題など)
 ・環境の領域 :自然環境、社会環境、人間関係、平和
 ・価値の領域 :価値の認識 (その人の物の見方、考え方)
以上の5点の領域を鑑み、より良いライフスタイルを実行できるようにしています。
 そして、野崎先生は、ウエルネスの実践において「気づき」の大切さを力説し、ハイレべルウエルネスへの過程と学習モデルを提示しています。このようなウエルネスの考えに基づきウエルネスなライフスタイルを考えると、私たちの学会には取り組むべき課題はたくさんあります。どのようにしたらより長くかつより良く生きることができるかについて、考え研究していくことが本学会の目指していくところです。
 ウエルネスに興味・関心のある方、ぜひ日本ウエルネス学会に入会していただき、一緒に研究し、社会に貢献できるよう活動していこうではありませんか。
 今後とも本会に対する皆様方のさらなるご支援、ご協力をお願い申し上げます。

日本ウエルネス学会事務局

〒470-0207
愛知県みよし市福谷町西ノ洞21-233
東海学園大学 スポーツ健康科学部
丸山裕司研究室内
日本ウエルネス学会事務局
E-mail:jws_office●yahoo.co.jp(●を@に)

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